眼底検査からわかること

網膜の血管は、体外から直接観察できる唯一の血管であることから、従来、動脈硬化の状態を推測する手がかりとして重視されてきました。そのため、高血圧にともなう血管の変化や動脈硬化による変化が検査対象とされ、眼底の所見から変化の程度の判定が行われていました。
しかし、網膜の血管の状態が必ずしも全身の血管の状態を示すわけではないため、最近ではそうした判定は主な目的ではなくなっています。全身性の病気ではむしろ、糖尿病の三大合併症のひとつ「糖尿病網膜症」の発見に重要です。
糖尿病網膜症は成人の途中失明原因の第一位となっていますが、初期には自覚症状がないため、早期発見には眼底検査が欠かせません。既に糖尿病の治療を受けている人でも、眼科で検査を受ける必要があります。

f:id:sting:20120519083413j:plain

f:id:sting:20120519083431j:plain

血液型

f:id:sting:20120323143854j:plain

赤血球型ABO、MN、P、Rh、Lewis、Lutheran、Kell、Ss、Duffy、Kidd、 Diego、I、Xg、Sid.Cad、ABOの亜型

白血球型HLA-A、B、C、D、DR、DP、DQ、顆粒球抗原 など

血小板型Duzo、PlA1、PlA2、Koa、Kob、 PlE1、PlE2、Leka、Baka、 Yuka、Yukbなど

血清型Al、Hp、Tf、Gm、Km、Am、Gc、Ag、Lp、Cp、Pi、Xm など

 

現在、赤血球の型には、300種類以上もあることが知られていますが、その中でも 輸血に関係があるのはABO式とRh式の2つです。血液型といえば、普通血液をA、B、O、 ABの4つの型に分けるABO式をさします。

日本人の割合は、だいたい4:3:2:1になります。 ほかにもRhマイナスとRhプラスとに分かれ、Rhマイナスの日本人は、約0.5%だと言われています。 ただし、AB型のRhマイナスは、0.05%しかいませんので、輸血が必要になったときは、大変重大なことになります。

 

インフルエンザ検査

f:id:sting:20120211160353j:plain

■迅速診断キット
現在、臨床の現場では、診断のための検査としてインフルエンザウイルスの抗原を検出する迅速診断キットが頻繁に用いられています。操作が簡単で判定時間が短いイムノクロマトグラフィーを原理とした迅速診断キットが主流になっています。 
■迅速診断キットの感度
迅速診断キットの感度とは、ウイルス分離やRT-PCRで陽性と確認された検体が、迅速診断キットで測定した場合何%陽性になるかを示す指標です。
一般的に性別を問わず、ウイルス培養の結果と比較した感度は90%以上と言われています。実施において、検体採取の手技の巧拙が検査結果に最も影響を与える因子です。熟練した医師では感度が非常に高いようです。一部のメーカーでは解り易い検体採取ビデオを紹介しているので参考になります(希望者には配布もしているようです)。
熟練した医師が実施した場合でも、

 1. 小児と大人を比べた場合、小児の感度が高い
 2. 鼻腔吸引液>鼻腔スワブ>咽頭スワブの順に感度が高い
 3. 発症からの時間が短いと感度が下がる

これらは検体に含まれるウイルスの量と関連しています。発症早期ではウイルスの量が、迅速診断キットで検出できるところまで増えていないことが考えられます。小児では発症後6時間までの感度は、A型で64.3%、B型で71.4%であったが、発症後7時間から12時間では、A型で90.6%、B型では83.3%と報告されており、他の報告でも同様な成績が得られています。

引用元:グラクソ・スミスクライン株式会社

 

排泄物・嘔吐物の処理

糞便や嘔吐物の処理は、処理をする人自身への感染と、施設内への汚染拡大を防ぐため、適切な方法で、迅速、確実に行うことが必要です。

【ポイント】
嘔吐物の処理をした後48時間は感染の有無に注意してください。
嘔吐物の処理時とその後は、大きく窓を開けるなどして換気し、換気設備がある場合には必ず運転してください。

f:id:sting:20120203065645j:plain

手洗いの基本

石けんを使い十分にこすり洗いをし、水で洗い流すことにより、ウイルスは大幅に減少します。
手洗い後の手拭き用タオルは共用せず、ペーパータオル等を使い毎回タオルを交換するか、個人用タオルを利用してください。
水道の蛇口は洗う前の手で触れているので、手と一緒に洗うかペーパータオルを利用して蛇口を締めると、手の再汚染を防ぐことができます。自動水栓、足踏み式水栓、レバー式水栓などが効果的です。

f:id:sting:20120202193226j:plain

黄疸血清

f:id:sting:20120201114623j:plain

黄疸→血清中のビリルビン濃度が増加し、皮膚が黄色くなった状態。

一般に血清ビリルビン値が2.0~2.5mg/dL以上の時に出現する。

病態生理

血清ビリルビンの大部分は、老化赤血球が崩壊した時に遊離するヘモグロビンに由来する。

まずヘモグロビンが化学変化を受けて間接(遊離)ビリルビンとなる。これは水にとけにくく、アルブミンと結合して肝臓に運ばれる。肝細胞の中でグルクロン酸抱合を受け、水溶性の直接(抱合)ビリルビンとなる。

直接ビリルビンは胆汁酸、レシチンなどと結合して胆汁を形成し、肝臓から胆のう、胆管を経て十二指腸に排泄される。

そして腸管で腸内細菌の作用でウロビリノーゲンとなって大便に排泄される。

ウロビリノーゲンの一部は腸管から再吸収されて血中に戻り、再び肝臓で利用される(腸肝循環)か、腎臓から排泄される。

黄疸は、ビリルビンが作られてから排泄されるまでのいずれかに異常があると血中ビリルビンが高値となって発生する。

 

 

小川培地

昔から使われている結核菌用の培地が小川培地です。培養時間に4週間以上必要です。まれに小川培地だけ陽性の場合があるのと薬の効き目を確認する感受性用検査のための菌を入手するのに必要な培地です。

f:id:sting:20120129081008j:plain

昔はまず喀痰検査し、4週間以降に「小川培地」という検査法で陽性結果が出た場合に結核と判断していました。しかしそれでは時間がかかり過ぎるので、今は小川培地より短時間で培養できる「液体培地」や結核に対する免疫記憶を調べる「血液検査」などを使って、より早い段階でより正確な結核の診断ができるようになっています。検査の内容や順序は病院の規模や設備によって異なりますが、いずれかの検査で結核が疑われた段階で、専門病院に回される場合が多いです。

f:id:sting:20120129081049j:plain

f:id:sting:20120209101412j:plain

 

引用元:結核の検査法