眼底検査からわかること

網膜の血管は、体外から直接観察できる唯一の血管であることから、従来、動脈硬化の状態を推測する手がかりとして重視されてきました。そのため、高血圧にともなう血管の変化や動脈硬化による変化が検査対象とされ、眼底の所見から変化の程度の判定が行われ…

血液型

赤血球型ABO、MN、P、Rh、Lewis、Lutheran、Kell、Ss、Duffy、Kidd、 Diego、I、Xg、Sid.Cad、ABOの亜型 白血球型HLA-A、B、C、D、DR、DP、DQ、顆粒球抗原 など 血小板型Duzo、PlA1、PlA2、Koa、Kob、 PlE1、PlE2、Leka、Baka、 Yuka、Yukbなど 血清型Al、Hp…

インフルエンザ検査

■迅速診断キット 現在、臨床の現場では、診断のための検査としてインフルエンザウイルスの抗原を検出する迅速診断キットが頻繁に用いられています。操作が簡単で判定時間が短いイムノクロマトグラフィーを原理とした迅速診断キットが主流になっています。 ■…

排泄物・嘔吐物の処理

糞便や嘔吐物の処理は、処理をする人自身への感染と、施設内への汚染拡大を防ぐため、適切な方法で、迅速、確実に行うことが必要です。 【ポイント】嘔吐物の処理をした後48時間は感染の有無に注意してください。 嘔吐物の処理時とその後は、大きく窓を開…

手洗いの基本

石けんを使い十分にこすり洗いをし、水で洗い流すことにより、ウイルスは大幅に減少します。手洗い後の手拭き用タオルは共用せず、ペーパータオル等を使い毎回タオルを交換するか、個人用タオルを利用してください。 水道の蛇口は洗う前の手で触れているので…

黄疸血清

黄疸→血清中のビリルビン濃度が増加し、皮膚が黄色くなった状態。 一般に血清ビリルビン値が2.0~2.5mg/dL以上の時に出現する。 病態生理 血清ビリルビンの大部分は、老化赤血球が崩壊した時に遊離するヘモグロビンに由来する。 まずヘモグロビンが化学変化…

小川培地

昔から使われている結核菌用の培地が小川培地です。培養時間に4週間以上必要です。まれに小川培地だけ陽性の場合があるのと薬の効き目を確認する感受性用検査のための菌を入手するのに必要な培地です。 昔はまず喀痰検査し、4週間以降に「小川培地」という検…

尿試験紙の基本手技

尿をよく撹拌し、試験紙部分を完全に浸す。 容器の縁などで試験紙についた余剰尿を取り除く。 判定時間を守って比色表で比色判定をする。(試験紙は水平に!)約1000ルクスの昼光色の蛍光灯下で判定する。

採血管の種類

血液は血管の内壁を構成する血管内皮細胞以外の物質(異物)に接触すると凝固するという性質を持っています。 どの検査も同じ容器ですめば簡単なのですが、残念ながら、検査により、 血清か血漿か、血漿なら抗凝固剤の種類 血球成分の必要性 保存剤・前処理…

尿色調異常

尿色調異常とその原因1. 殆ど無色:尿崩症、糖尿病、腎不全2. 黄~蛍光黄色:アドナ、ビタミン剤(リボフラビン、カロチンなど)3. 黄~黄褐色:ビリルビン、ウロビリン4. 赤~赤褐色:ヘモグロビン、ミオグロビン、ポルフイリン、メトヘモグロビン ・酸性尿に…

溶血

溶血とは、赤血球の細胞膜が、物理的または化学的、生物学的など様々な要因によって損傷を受け、原形質が細胞外に漏出して、赤血球が死に至る現象である。血液には白血球やリンパ球など、赤血球以外の血球成分も含まれているが、「溶血」は赤血球についての…

乳び血清

血清中の中性脂肪(TG)には、食後、腸管から吸収され血中に現れる外因性TGと、肝臓で合成され放出される内因性TGの2種類があり、外因性TGは、リポ蛋白粒子中のカイロミクロン(CM)に含まれ、内因性TGはVLDLに含まれます。 一方、TG等の脂質は油で水に溶け…