黄疸血清

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黄疸→血清中のビリルビン濃度が増加し、皮膚が黄色くなった状態。

一般に血清ビリルビン値が2.0~2.5mg/dL以上の時に出現する。

病態生理

血清ビリルビンの大部分は、老化赤血球が崩壊した時に遊離するヘモグロビンに由来する。

まずヘモグロビンが化学変化を受けて間接(遊離)ビリルビンとなる。これは水にとけにくく、アルブミンと結合して肝臓に運ばれる。肝細胞の中でグルクロン酸抱合を受け、水溶性の直接(抱合)ビリルビンとなる。

直接ビリルビンは胆汁酸、レシチンなどと結合して胆汁を形成し、肝臓から胆のう、胆管を経て十二指腸に排泄される。

そして腸管で腸内細菌の作用でウロビリノーゲンとなって大便に排泄される。

ウロビリノーゲンの一部は腸管から再吸収されて血中に戻り、再び肝臓で利用される(腸肝循環)か、腎臓から排泄される。

黄疸は、ビリルビンが作られてから排泄されるまでのいずれかに異常があると血中ビリルビンが高値となって発生する。